ケンタウロス(BA.2.75)の関連情報まとめ
本ページでは、主に政府系や海外サイトの記事の要約をしています。
情報は随時追加予定です。
注意書き
引用に対する強調表示は、特に断りがなければ、重要と思われる部分の強調となります。 ※ 引用元の元々の強調である場合は、注釈などで付記。
現在の状況
以下は、国ごとのケンタウロス(BA.2.75)の割合のグラフです。
※ 国によって最新データが0%に急降下している場合はデータ未集計の可能性があります。
※ 日本の動向を確認する場合は、上部のタグ一覧から日本以外の国を削除してください。日本が表示されていない場合は「Japan」で検索してタグを追加してください。
図は以下より
新着情報 ※ 新着情報は上から随時追加
7/25時点の日本のBA.2.75状況 - 8/12
以下は、日本のBA.2.75の割合の図です。
※ 最新データが0%になっているのは未集計のためと思われます。
7/25時点で4.11%となっており、今後、BA.2.75の感染増加により感染拡大が再加速する可能性があります。
「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について (第19報)| 国立感染症研究所」のBA.2.75関連部分の抜粋 - 22/07/30
以下、BA.2.75 に関する部分について抜粋
2022 年 7月27日 9:00 時点
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世界保健機関(WHO)はこれらのB.1.1.529系統の亜系統であるBA.x系統および組換え体を全て含めて「オミクロン株」と総称する一方、いくつかの亜系統(BA.4、BA.5、BA.2.12.1、BA.2.9.1、BA.2.11、BA.2.13、BA.2.75)を「懸念される変異株(VOC)における監視下の系統(VOC-LUM; Variants of Concern linages under monitoring)」としている。
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BA.2.75系統は2022年6月にインドで初めて報告されたBA.2系統の亜系統である。スパイクタンパク質の変異からワクチン接種による中和抗体からの逃避への影響が示唆されているが、世界的に検出数が少なく、今後の国内外での動向を注視する必要がある。
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BA.2系統の亜系統であるBA.2.75系統が2022年6月にインドから報告され、7月26日時点で、17か国からGISAIDに470件が登録された。このうち337件はインドからの登録である(covSPECTRUM, 2022)。WHOはBA.2.75系統を、VOCの中で伝播性の増加の兆候や他の懸念される変異株(VOC)と比較して優位性を疑うアミノ酸変異を有するものとして、VOC-LUMに分類しており(WHO, 2022b)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)は注目すべき変異株(VOI)に分類している(ECDC, 2022b)。なお、GISAIDの登録情報では、BA.2.75系統は、日本では7月26日時点で検疫で2検体および国内12検体が検出されている。国内検体で採取された日付が最も早いものは7月1日だった。国内症例において特筆すべき地域特性はなく、ゲノム情報においても感染リンクを示す情報/証拠はない。
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BA.2.75系統は、BA.2系統と比較して、スパイクタンパク質にK147E、W152R、F157L、I210V、G257S、G339H、G446S、N460Kの各変異を有しており、BA.1系統、BA.2系統などで見られたQ493R変異は有さない (GitHub, 2022)。これらスパイクタンパク質の変異は抗体結合部位の構造に影響している可能性が高く、例えばG446S変異はBA.1系統と共通する変異で、ワクチン接種による中和抗体からの逃避への影響が示唆される。ヒト血清を用いた抗原性の評価では、BA.2.75系統の中和抗体からの逃避は、BA.2.12.1系統より強く、BA.4/BA.5系統に比べて弱いことが示唆されている(Cao Y. et al., 2022a)。
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インドではBA.2系統とその亜系統が主流であったが、2022年5月以降BA.5系統の割合が上昇しつつあった。そのような傾向の中で、6月以降BA.2.75系統の割合の上昇が検出されたことから、BA.5系統に対するBA.2.75系統の感染者増加の優位性の有無を注視している。このようなBA.2.75系統の割合の上昇はインドで観察されているのみである。5月には低水準で推移していた感染者数や死亡者数が6月以降増加傾向に転じているが、BA.2.75系統の報告数の多いマハーラーシュトラ州では7月以降感染者数は減少に転じており、BA.2.75系統の増加が感染者数や死亡者数の増加と関係があるかは現時点では不明であり、他の系統と比較した感染伝播性、重症度に関する明らかな知見はない。疫学的な評価については、今後の各国での検出状況、感染者数や重症者数の推移を注視する必要がある。また、BA.2.75系統は既に複数国で検出されていることから、現在の検出状況は過小評価である可能性があることに留意が必要である。
7/30までのケンタウロス(BA.2.75)関連ツイートのまとめ - 22/07/30
主に以下のTwitterスレッドから
国内で初確認された新たな亜種「ケンタウロス」感染力は「BA.5」の3倍か https://t.co/nkHhzQNsMg
— hmn-sm (@hmn_sm) 2022年7月25日
ケンタウロス、BA.2.75 関連情報用スレッド
関連情報をコメントで随時追加していきます
※ ツイート翻訳機能を考慮して、英語引用と日本語(コメントなど)は分離
from WHO
WHOサイト内検索で、「BA.2.75」で検索したところ、以下の22/7/6と22/7/7の記事2件がヒット
WHO Director-General's opening remarks at the COVID-19 media briefing – 6 July2022
In Europe and America, BA.4 and BA.5 are driving waves. In countries like India a new sub lineage of BA.2.75 has also been detected, which we’re following.
In Europe and America, BA.4 and BA.5 are driving waves. A new sub lineage of Omicron called BA.2.75 has also been detected, which we’re following closely.
どちらも「確認しており、フォローしている」といった感じの内容。
from CNN
CNNサイト内検索で「BA.2.75」を検索したところ、22/7/20と22/7/14の記事2件がヒット。
It may be until mid-August before we experience the now-familiar sense of things quieting down. By then, the latest member of the Omicron clan, BA.2.75, dubbed unofficially the "Centaurus," may be upon us.
後半の1/4程度がBA.27.5についての内容
※ 長文のため引用はなし
CNNの2つの記事の要約
- 8月中旬以降、(米で)拡大の可能性あり
- 世界中が注視
- インドで急成長
- グローバル化の可能性があるすべての特徴
- 対策
- マスク保管
- 集いを慎重に
- ワクチン接種
from BBC
BBCサイト内「BA.2.75」検索 (by Google)を行ったところ、英語の記事については実質1件ヒット
※ 複数件ヒットしたものの、同様の内容が入り込んでいるようで、実質1件ヒット
※ BBCサイト内の検索が微妙だったため、Google検索を利用
要約 ※ 英国視点。22/7/15の記事 * 急速に普及している変異株 * 専門家が注目、懸念 * まだ心配すべきかは不明 * 5月にインドで最初に発見 * 印英米豪独加など10か国で検出 * 欧州疾病予防管理センターは、「懸念のある変異株」でなく「監視下にある変異株」としてリスト
まとめ from WHO, CNN, and BCC
- 感染力の明確な記載はなし
- 急速な普及、成長
- 世界が注視、専門家が注目、懸念
- 5月にインドで最初に発見、急成長
- WHOはフォロー
- 拡大懸念
from 厚生労働省
オミクロン株に係るいくつかの亜系統が出現しており、これらのうちいくつかはWHOによって監視されています。BA.2.75系統は監視下にあるオミクロン株の亜系統であり、2022年5月から報告されている早期の検体を伴います。
…
BA.2.75系統は、BA.2系統と比較し、スパイク蛋白に9の更なる変異を有します。他の流行している系統と比較し、感染・伝播性及び疾患の重症度にこれらの変異がどの程度まで影響を及ぼすかについては、未だ科学的根拠がありません。
…
7月18日時点で、15か国からBA.2.75系統の250の検体がGISAIDに提出されています。
from 変異の割合の推移
図は以下より
Genomic epidemiology of SARS-CoV-2 with subsampling focused globally over the past 6 months
https://gisaid.org/phylodynamics/global/nextstrain/
BA.2.75の割合は上昇傾向で、現状は3%程度の割合
以下は、上記ページの管理者と思われるアカウントのツイートより
Lineage BA.2.75 / clade 22D has been growing in frequency at a rate of 0.12 per day in India, which is equivalent to initial growth of BA.5 in the US and the UK, and is now outcompeting BA.5 in India. 2/4 pic.twitter.com/J4IMw2aVYo
— Nextstrain (@nextstrain) 2022年7月22日
要約 ・インドで比率増 ・増加ペースは英米のBA.5の初期成長に相当 ・現在のインドで、BA.5のペース上回る
These growth dynamics, along with mutational profile, strongly suggest this clade will spread widely, though it may not ultimately displace BA.5 viruses globally. Further rationale for decision to designate this clade can be found here: https://t.co/3YzQ2DFtCN 3/4
— Nextstrain (@nextstrain) 2022年7月22日
要約 ・広く広がる事が強く示唆される ・けれど、BA.5をグローバルに置き換える事はないかもしれない
from 国立感染研究所
要約
※ 22/7/8時点
- ワクチン接種による中和抗体からの逃避への影響が示唆される
- BA.5に対する優位性を注視
- BA.2.75の割合増はインドで観察のみ
- 検出状況が過小評価である可能性あり