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『「ラムダ型」これまでない変異 ワクチン効果低減か』に思う「ワクチン適応ペース vs ワクチン開発ペース」

ワクチン接種が進んできたと思ったら、ワクチン適応度の高いものが拡大傾向に。

以下、関連して以前ツイートした「ワクチン適応ペース」と「ワクチン開発ペース」についてのまとめになります。

目次

現在の状況

現状、ワクチンの接種が進み、先進国については少し落ち着いてきている気がします。

インド、ブラジルについても、グラフ上は落ち着きつつあるようにありますが、グラフから読み取れるブラジルの死亡率やインドの死者数の動向から、どこまで把握できているのか疑問が残ります。

南アフリカは、他の国と比べて、まだ感染数は少ないようですが、小さいながら感染が拡大傾向にある事が読み取れます。

今後の予測

インド・ブラジルの再拡大を含め、今後、人口密度や技術面で不安のあるアフリカや東南アジア、南米などで感染拡大が心配です。

インドのように、制御不能となって感染数が爆発的に増える国が他にも出てくる可能性は低くないと思います。

ウイルスの「ワクチン適応ペース」について

以下は、ファイザーワクチンで中和抗体が陽性となった人の割合です。

今回の報道のラムダ型に限らず、少しずつワクチンへの適応が進んでいるような気がします。

素朴に、感染数が増えれば、変異の回数も増えるものと思われます。

今後、発展途上国などで、インドのような爆発的な感染拡大が多発した場合、変異回数も爆発的に増え、ワクチンに適応するペースも早まると思われます。

「ワクチン適応ペース」が「ワクチン開発ペース」を上回る場合

問題は、ワクチン適応ペースがワクチン開発ペースを上回る場合です。

以下、わかりやすさのために、ワクチンの抑制効果を除外してワクチン適応ペースを予測、ワクチン開発ペースは区別して、後から合わせて考察したいと思います。

また、ワクチン適応ペースがワクチン開発ペースを上回った場合の考察です。

ワクチン適応ペースが一旦上回った後も、感染拡大はさらに指数関数的に加速するものと思われます。

その場合、感染数にあわせて変異回数、変異ペースも加速し、ワクチン適応ペースも指数関数的に加速する可能性があると思います。

対して、"ワクチン開発ペース"は"ウイルスのワクチン適応ペース"のように指数関数的にペースがあがるという事はないような気がします。

ワクチン適応ペースの加速をワクチン開発が抑える(遅らせる)事はできても、加速を止める事はできないのではないかと思います。

一旦、ワクチン適応ペースがワクチン開発ペースを上回った場合、反転は難しいのではないかと思います。

(感染時の抗体についても、同様の事が言えると思います。)

そこから先はなんともですが、変異の幅の限界などがあれば、そこまで周期的に新しい変異種が蔓延という状況の繰り返しになるのではないかと思います。

ウイルスの「ワクチン適応ペース」は「ワクチン開発ペース」を上回るか?

以下の記事によると

ラムダ型は去年8月にペルーで初めて確認

対して、世界的にワクチンの接種が本格化したのは今年2月頃(スタートは去年12月頃)。

ラムダ型についても、あくまで

既存のワクチンの効果が弱くなる可能性がある

という事なので、どちらのペースが早いかは何とも言えないと思いますが、確実にワクチンに適応するものが発生・拡大している事は確かです。

今後、発展途上国などでインドのような感染拡大が発生した場合、ワクチン適応のペースも早まると思われるので、最悪のケースを想定して警戒が必要だと思います。

個人的には、インドのような感染拡大が世界的に広まると、けっこうまずいような気がします。

世界の対応から考察

「米 ワクチン特許放棄」

以下、5/10の「ワクチン特許放棄」の記事です。

今後の米国内のワクチン開発のモチベーションや、目の前の大金脈を捨てるくらいには、国際的なワクチン開発を加速しないとかなりまずいようなシミュレーションの結果が出てるのではという気がします。

「G7 ワクチン提供」

以下は、6/13のG7の発展途上国へのワクチン提供の記事。

G7として少なくとも10億回分のワクチンを提供

発展途上国でも接種が進めば、インドのような感染拡大が起こる可能性が下がり変異回数が加速する事もないと思います。

声明の通り発展途上国での接種が進めば、ワクチン適応ペースが加速という事もないと思います。

まとめ

今回は、ウイルスの「ワクチンへの適応」について考察しましたが、日本適応株や感染後の抗体適応といったものも同様に考える事ができるのではないかと思います。

短期的には重症数、死者数も重要だと思いますが、感染力が特徴であれば、やはり感染数が鍵じゃないかと思います。