「英、感染急増でもコロナ規制撤廃へ」に思う事
イギリスで感染者が急増中ですが、死者・重症者抑制されているという事でコロナ規制撤廃とのことです。
感染状況は以下のとおり
感染数は急上昇していますが、死者数についてはいまのところ、それほど増えていないように見えます。
目次
当面は様子見?
死者・重症者抑制されているという事なので、当面は様子見でもいいのかと思います。
数が増えれば変異回数も増えるため、重症化も含めてワクチンへ適応するような変異が発生したら、再検討が必要だと思います。
ウイルスのワクチン適応と適応変異への対応について
ワクチンに適応するような変異が発生すると、またワクチンを作成して契約して接種してと言う流れになりますが、以下、考えられる状況を何点か上げたいと思います。
有利な点
まず、初回より有利なとしては、開発から流通、接種まで環境が整っているため、全般に初回よりもよりスピーディーに進むような気がします。
不利な点
次に不利な点、不安な点を。
今後、感染数はあまり考慮しないという流れになるのが懸念されます。
それがあまりに過剰になると、死者・重症者の割合は小さいために、警戒心が薄れ、感染の蔓延が常態化したような状況となる可能性があると思います。
その場合、変異回数も現状より大きくなり変異のペースも上がるため、同時に複数のワクチン適応変異が発生する可能性があると思います。
実際、現状でも少しずつワクチンに適応する変異が同時に複数出てきているため、十分あり得ることだと思われます。
※ ファイザーワクチンで中和抗体が陽性となった人の割合(有効率とはちょっと違いそう)
また、次のワクチン接種は、変異ペースがあがった状態でのスタートとなるため、ワクチンに適応するペースも加速する可能性があると思います。
日本はどうするか?
すでに、イギリス同様に死者・重症者だけ見ればいいというような話も出てきていますが、とりあえずイギリスの状況を見た方がいいのではないかと思います。
イギリスと違い、ワクチンの接種はまだ進んでおらず、また国産ワクチンの開発環境も整っていません。
現行のワクチンに対する適応変異が出た場合、場合によっては複数同時に発生した場合、果たして日本がワクチンの契約をとれるかわかりません。
死者・重症者数の重視度合を上げるのは、いいと思いますが、感染数を軽視するのはまずい気がします。
少なくとも、ワクチン接種が現在のイギリス程度まで進むまでは、イギリスの今後の状況を見つつ、後追いした方がいいのではないかと思います。