「強行開催のコパ・アメリカ、9%がコロナ陽性の異常事態」、「五輪中止」、「感染再拡大」について思う事
ブラジルで開催されているコパ・アメリカで、開催3日で9%が陽性という事だけど、そのまま五輪に当てはめるのは、どうかなという気がします。
目次
五輪開催についてのスタンス
本筋に入る前に、個人的な五輪開催についてのスタンスを。
もともと、五輪については「延期したほうが…」派だったけど、今更無理だろうというのが個人的な考えです。
ここ1,2ヶ月で中止を盛り上げてるメディアには疑問を感じます。
遅すぎだろうと…
残り1、2ヶ月になって、各国準備を進めている国家間の話のひっくり返す話をしだすとか、本気で中止にするつもりあったのだろうかと疑問を感じます。
感染再拡大も考えれば延期の方がと思いますが、先述の通り、今更無理ではという気がします。
ブラジルと日本の感染状況を比較
以下のサイトで、ブラジルと日本の感染状況を比較してみました。
以下は6/17時点の100万人当たりの新規感染者数のグラフです。
100万人あたりの新規感染者数は日本の40倍程度。
以下は100万人当たりの現在の感染者の数。
100万人当たりの現在の感染者数は日本の25倍程度。
最後に100万人当たりの累計死者数。
100万人当たりの累計死者数は日本の20倍程度。
ブラジルと日本では、かなり開催環境が違うと言えると思います。
まとめ
流行している所(ブラジル)での開催と、未だに"さざ波"で抑えられている日本での開催。
以下のニュースから、ものすごくシンプルに考えて単純に倍数で割って推計すると、五輪選手の感染は0.225~0.45%
(かなり雑な推計ですが、そのまま当てはめるよりはマシかなと…)
0.45%が多いか少ないかの議論はあって当然と思いますが、上記のニュースを単純に五輪に当てはめるのは、やはりちょっと違う気がします。
もちろん、新型コロナの海外からの持ち込みなど、警戒と対策は大事だと思います。
ただ、五輪中止派・延期派にしろ開催派にしろ、冷静に情報を検証・議論しないと何も信じられなくなってしまうのではと思います。
追記
21/06/21 ワクチン接種完了数の比較
ブラジルでは国民の約1割しか必要回数のワクチン接種を完了しておらず…
関連して、ワクチン接種完了数の比較データを追加します ↓
平日の1日あたりの接種回数は90万回を超える日が多くなっている
接種が進み、ペースが落ちる可能性はあると思うけど、五輪までの1ヶ月はこのまましばらくペースがあがるんじゃないかと思います。
日本の人口は、1億2536万人なので、1日の接種は90万/1億2536万人≒0.7%。
以下、2回接種なので接種完了ペースは0.35%程度と想定します。
開幕まで30日とすると、接種完了は10.5%程度増加すると思われるので、現時点の接種完了と合わせて、開幕直前の接種完了率は17%程度になると思われます。
大雑把な推計ですが、少なくともコパ・アメリカ開催時のブラジルの接種完了率よりは大きくなるのではないかと思います。
また、ブラジルは有効性が低い可能性がある中国製ワクチンの割合が多そうな感じです。
以下は、契約数の比較。
契約数なので、実際の接種数はわかりませんが、以下の記事を参照すると、中国製ワクチンの比率が高いのではないかと思われます。
また、以下の内容をみると、人混みや距離感、マスクの着用なども、日本と比べてだいぶ緩いのではないかと言う気がします。
同大統領は、ワクチンに懐疑的な見方を示し、ロックダウン(都市封鎖)や社会的距離戦略にも反対