hmnの妄言

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「デルタ変異株に対する感染予防率は39%」と「累計感染数」、「変異」、「ワクチン適応」について思う事

ファイザー製ワクチン、デルタ株の予防効果低いが重症化防ぐ-調査」

デルタ変異株に対する感染予防率は39%

あくまで1つの情報だけど、39%は衝撃…

入院する確率を88%、重症化を91%の確率

入院する確率、重症化については、まだ9割程度防ぐようですが、今後新たな変異によって予防率が下がる可能性は少なくないと思います。

目次

世界の累計感染数とさらなる変異

以下は世界の累計感染数のグラフです。

以下の記事によると、デルタ株の最初の特定は昨年末。

昨年末(2020/12/1)と現在(2021/7/23)の累計感染者数を比較すると、およそ3倍となっており、変異の累計回数も、デルタ株の最初の特定時より3倍程度起こっていると考えられます。

ワクチン接種によって、重症率がさがり指標が感染数よりも重症数にシフトするのは自然な流れだと思いますが、ウイルスのワクチン適応の早さから考えると、感染数をないがしろにするところまで行ってしまうと危険な気がします。

イギリスの状況について

たとえば、イギリスではワクチン接種により対策をだいぶ緩めた印象ですが、

「英イングランドの感染対策ルール、ほぼ全廃へ 首相が表明」

イギリスのボリス・ジョンソン首相は5日の記者会見で、イングランド新型コロナウイルス対策が今月19日に最終段階に入り、マスク着用や他人との距離確保のルールは廃止されるとの見通しを示した。

感染数は、ワクチン接種前の前回の英国の波くらいまで増加しています。

死亡率については、前回の英国の波と比べると小さいものの、先進国中だと多い方で、徐々に増加傾向にあります。

重症化については、ワクチンが確実に効いているように思われますが、先述の「変異回数の増加 => ワクチン適応変異の可能性増加」を考えると、対策ルール全廃はやりすぎではという気がします。

経済とのバランスを考えて、経済に関わる部分だけ撤廃して様子見ならまだしも、マスクなど経済への影響が小さいと思われる部分まで撤廃するのはやりすぎな気がします。

特にマスクについては、経済への影響もほぼなしで継続的に感染数と重症化が抑えられ、他の経済に関わるような対策を緩められる、またはする必要がなくなるため、経済対策としても有効だと思います。

日本の状況について

ワクチンの接種が進み、重症化や死亡数に指標をうつすという話がちらほら出てきていますが、ちょっと気が早いのでは?という気がします。

ワクチン接種が進んだとはいえ、2回接種が完了した人は総人口の23.9%

65歳以上の2回接種完了は64.4%となっていますが、今回の波の感染拡大の早さを考えると前回のピークより感染数が大幅に大きくなる可能性があり、結果として重症数・死者数が前回と同程度もしくはそれ以上となる可能性があると思います。

まとめ

感染数を軽視するような話もちらちら出てきていますが、感染力と変異のしやすさを考えると、長期的にはやはり感染数が重要な指標だと思います。

日本については、とりあえず、今回の波はイギリスの様子を見つつ、感染数は先行指標としてとらえ、自動調整弁とし活かしたらどうかと思います。

感染数の報道が自動調整弁として有効であれば、今後は基本、個人レベルの対策に任せて、国・自治体レベルで重症化・死者数の増加に対応するという事でいいような気がします。

あまり感染数を軽視する話が多いと、せっかくの自動調整弁としての機能を捨てる(個人レベルで感染数を注視しなくなる)ことになるので、"国・自治体レベルの対策では"というような枕詞をつけた方がいい気がします。