若年層のコロナ感染重症化率とワクチン重篤報告率を年代別で比較
以下、コロナ感染による重症化率とワクチンの重篤報告率を年代別(若年層)で比較してみました。
※ ざっくりとした比較のため、あくまでおおよその検討、参考比較程度と考えてください。
目次
計算シート
計算シートは以下より
若年層のコロナ重症化率
厚労省のデータで見ると30歳未満で重症割合は0.0027%程度
※ データは以下より
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000898832.pdf
ここで、重症割合は表下段の「入院治療等を要する者の年齢構成が把握出来ている都道府県における「重症者数」及び「入院治療等を要する者」」のデータから算出しています。
上段の重症者数の比率から、10歳未満 : 10代 : 20代 → 1 : 1/5 : 3/5 とすると、下段の重症者数は10歳未満 : 10代 : 20代→ 3人 : 0.6人 : 1.8人 と推測されます。
ここで、下段の重症者数は10代、20代で0人ですが、以下の3点を考慮して、上記の上段重症者数からの推測人数を採用したいと思います。
- ばらつきにより0人となっている
- 0人だと比較が難しい
- より大きな母数(上段重症者数からの推測)を採用
重症者数を「10歳未満 : 10代 : 20代→ 3人 : 0.6人 : 1.8人」とすると、重症者割合は
- 10歳未満 : 0.0074%
- 10代 : 0.0016%
- 20代 : 0.0053%
若年層のワクチン重篤報告率
以下からワクチン副作用は、サンプルの多いファイザーに絞ると重篤報告は0.0034%
※ データは以下より
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000899193.pdf
以下の心筋炎・心膜炎疑いの比率から推計すると
※ 英国データ。全年齢だと日本の5倍程度の心筋炎・心膜炎疑いの報告がみられますが、推計では比率を使用するため、上記のデータを参照しています。
18歳未満の重篤率は
- 1回目: 0.0040%
- 2回目: 0.0020%
- 3回目: 0.0% ※ データなしのため
- 全体: 0.0023%
18-29歳の重篤率は
- 1回目: 0.0074%
- 2回目: 0.0047%
- 3回目: 0.0017%
- 全体: 0.0059%
コロナ重症とワクチン重篤反応の比較
- コロナ: 重症者773人に対して、1日の死者は200人程度
- ワクチン: 重篤報告5736人に対して、1064人
あくまで目安ですが、ワクチンの重篤反応よりコロナ重症状の方が重い症状ではないかと思われます。
まとめ
ここまでの推計をまとめると以下の通りです。
コロナの重症者割合は
- 10歳未満 : 0.0074%
- 10代 : 0.0016%
- 20代 : 0.0053%
ワクチンの18歳未満の重篤率は
- 1回目: 0.0040%
- 2回目: 0.0020%
- 3回目: 0.0% ※ データなしのため
- 全体: 0.0023%
ワクチンの18-29歳の重篤率は
- 1回目: 0.0074%
- 2回目: 0.0047%
- 3回目: 0.0017%
- 全体: 0.0059%
大雑把な推計で、あくまで目安となりますが
- 10歳未満: ワクチンが有効かも
- 10-18歳: 要検討?
- 20代: ワクチンが有効かも
10-20代のコロナ重症者割合は、おおよそワクチン2回接種が進んでいると考えて、上記のような評価としました。
ここまでの内容は接種者本人についての評価ですが、扶養者(もしくは親世代)への感染拡大の起点となる可能性を考えると、本人の感染リスクと同時に扶養者への感染リスクも同時に考えた方がという気がします。
個人的には、若年層についてもワクチンの副作用のリスクは、コロナ感染と比べてそれほど大きくはないように思えるため、主に将来不安・(家庭内の)経済リスクを考慮すると、接種するメリットは大きいような気がします。